RukeとLuNaYuの日記
I know the truth.
I know whole.
And I...know you.
平凡な大学生活の日記です。時折まじめな長文を書く病気になります。興味がなければ読み飛ばしてください。
201709 << 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >> 201711
スポンサーサイト (--/--/--(--) --:--:--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
シンポ (2005/10/02(日) 16:07:59)
相対主義的な考え方は、どこかに凝り固まってしまう事なく広く物事を考える視点を提供するという意味で常に意味があるものだ。

このような「絶対に正しい事などない」という考え方のほとんどただ一つの厳密に正しい使い方は、思索行為を完全に放棄する事だ。

しかし、もう一歩踏み込んで、「絶対に正しい事などない」事に常に気を配って視点を狭める事のないよう努力しながら、「それでもこの世界について言う事ができる何かがあるのではないか」と期待し、探究と思索を放棄するのではなく相対主義的な観点をそのような行為の糧として有効利用するという事もできる。少なくともこれまでの所人類の探究と思索は一定の成果を挙げてきたし、これからもそうであろう事にほとんど誰もが賛成するだろう。というより、何かを主張し意見を表明するのならば、多かれ少なかれこの立場を取っている事になる。

ところが人は、議論はしたがらないが、意見は主張したがる。このために、相対主義的な考えを、自分の意見を無条件に正当化するための便利なツールとして用いる悪しき風潮が蔓延してしまっている。「それにはメリットとデメリットがあるからそれらのトレードオフを慎重に考えなくてはならない」と人が言う時、ほとんどの場合その慎重な考察は一秒たりとも実行されず、ただ全く別の動機から既に選択がなされている特定の結論が語られるのみだ。

だから、思索と探究を行いながらなお相対主義的な視点を取り入れようとしたら、それは常に、反省、自省の道具であるべきで、その先の、それでも何かを言おうともがき苦しむ努力があって初めて意味が認められると考えるべきだ。他者に対して相対主義的な主張を行う場合、それは視点の狭さを指摘し、より幅広い議論を促す物でなくてはならない。「それは絶対的に正しいわけではない」という事を「それは間違っている」という意味で言ってはいけない。

さて、進歩史観という言葉がある。この言葉、およびしばしば対立概念として並べられる唯物史観についてのきちんとした知識を僕は持ってはいないが、いずれにせよ、現代では、この言葉は、相当にラフに、そして否定的な意味で広く一般的に用いられている。

そうした用いられ方とは、例えばこの文章の中に出てくるような用いられ方だ。つまり、「私達は進歩史観の下科学技術の高度な発展の下に社会を築き上げてきました。しかしそれは本当に正しかったのでしょうか?」というような使い方だ。

しかし、少し考えれば、こうした主張において問題とされているのは、進歩史観そのものではなく、単に科学技術万能主義とか科学技術に過度に依存した社会とか、そういった物その物である事がわかる。

つまり、問題なのは、過去と現在を比較して、特に際立っていて、見栄えの良い部分だけを抽出して、それを進歩の指標と全く勝手に定め、盲目的に偏った方向に進む事だ。つまり、進歩という概念を勝手に狭めてしまう行為だ。

木や石の原始的な加工技術に毛が生えた程度の技術しか持たなかった時代から、科学技術が急速に発達してほとんど魔法とも言うべき様様な成果が上がり、それが日常生活においてすら自然に存在する時代への変化、これは「進歩」と呼べるだろう。そしてさらに時代が進んで現在、科学万能主義、自然科学に極端に依存した産業構造、自然を活かすのではなく殺す事により不安定で持続不可能な社会を築く事、こうした事に反省を加えるようになった、これもまた進歩だ。

そうして考えてみると、新しい物/考え方の方が良くなっている、優れているに決まっている、という一見短絡的な考え方には、実は十分な正当性がある事がわかる。

続く
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
(C)Copyright 2003-2007 by Ruke All rights reserved. Powered By FC2. VALID HTML? VALID CSS?
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。