RukeとLuNaYuの日記
I know the truth.
I know whole.
And I...know you.
平凡な大学生活の日記です。時折まじめな長文を書く病気になります。興味がなければ読み飛ばしてください。
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セツメーカイ (2006/05/14(日) 21:25:15)
駒場の研究室説明会に行ってきた。やっぱり理論物理の人的環境は、本郷よりよっぽど優れているんだよなあ。あと、科学史、科学哲学の人たちが同じ組織にいる事は(実状はともかく存在そのものがある種の装置として)研究の健全性にとって間接的にではあるが重要であると思う。

んで、いくつか回った後、当面の主力候補であるところの清水研に。

そうしたら、部屋いっぱいに人が来ていた。ひょっとしてキョーソーリツが高かったりするのだろうか。院試ってのは落とすための試験じゃないから、競争が発生すると、上に飽和して凄い事になりそうだ。自分がリストの上の方に数えておいてあれだが、そんなに人気が出る研究室じゃあないと思うんだけどなあ。少なくとも、理物ではそうだ。そしてあろうことか、何だか気押されてしまって、肝心の清水先生あるいは清水研の当面の研究内容を聞きもしなかったぞ。ありえん。今度メールして詳しく聞いておこう。

清水先生は量子情報をやっているわけではないし特別に興味を持っているわけでもないしそもそも情報処理という観点からは大した事は出てきそうにもないというのが最近のコンセンサスだ、という事を明言していて、これは自分の感覚とも一致する。つまり、物理学をバックグラウンドとして量子情報に大きな興味が向けられる理由は、量子論は非常に一般性を持った様様な系が記述される枠組みであるにも関わらず、建設期からしばらくの間量子論はミクロな粒子を扱う理論としてのみ扱われてきたため(と日常的なレベルで量子系っぽさに中々お目にかかれない)に、その枠組みとしての基本的な性質が良く分かっていなくて、それを考えるためには物理としての具体性を徹底的に殺ぎ落とした方が都合が良く、そのような何でもやりたい放題の仮想的な実験室として量子計算機が都合が良いという点につきるだろう。つまり、プログラムが取り替え可能であるという事は、物理法則が取り替え可能であるという事だ。それこそが、必ずしも量子コンピュータが作りたくてたまらないわけではない、量子計算をしたくてたまらないわけではない、物理畑の人達がたくさん量子情報の分野に力を注いでいる理由だろう、とそう思っていた。ところが最近違和感を感じる事には、物理から量子情報に入った人達というのは、どうやら実際に量子コンピュータと量子計算に興味があって研究をやっているようなのだ。多分その興味の多くは欺瞞だし、そうではない人達もいる事はいるだろうがいずれにせよ、僕は量子コンピュータで因数分解したいわけでは全くない。

だから清水先生の、量子物理という言葉をキーワードに掲げているような姿勢には少なからず共感できるのだが(とは言え最近の研究を見ると、量子情報の基本的なトレンドから案外外れていないな、とも思う。特に量子情報の話にせよ、枠組みとしての量子論の基本的な性質という話をするにせよ何はともあれ猫も杓子もエンタングルメントの話をしだす事には僕は強い違和感を持っている。とはいえだからどうせよとは今の所何も言えないし、結局一ステップとして必要な議論であることは確かなのだろうけれど。)、何だか、より物性よりに焦点を向けていくような口振りだった。物性に興味がないわけではないしそもそも何をやるにせよ無視できるお話ではないしこの方向での問題意識も僕の方向性とかなり一致するようだけど、どう考えてもメインのテーマとして来年、再来年でやる事としては手に余るんだよな。多分何もかもが順調に行けば(そして誰かが根本的な解決をしてしまっていなければ)10年後くらいには気合いを入れて手をつけていそうな話なんだけど。

もう一つ清水研が気になっていた理由は、計算機環境にかなり力を入れている事。それも、大規模計算そのものや数値計算を売りにしているような研究室というわけではないにも関わらず、という点がポイントだ。個人が使うようなコンピュータでぎりぎり実行可能な計算をする事と金に糸目をつけずに導入した計算機でぎりぎり実行可能な計算を敢行する事との間には大した違いがないように思える。つまりそれは計算機を使っているというよりも計算機に縛られている。せっかく大学で研究するのだから、計算機資源を潤沢に使って大いに楽ができた時が一番環境を有効に活用できている状況だ。まあ大体そんなような事を思ってWEBページに書いてある導入されている計算機のスペックを見て悪くないな、と思っていたのだが、似たような事を本人も言っていた。詳しくは覚えていないけれど、要は、富豪的プログラミングの思想っぽい事を口にしていたような気がする。こういった話は飽くまで理想論であるので、研究の現場にいる人にまでそう言われてしまうと逆に不安になる。まあ、良い時代になったという事なのだろうけれど。

ここ以外では、量子情報っぽい所はある程度検討してみようと思うんだけど、やっぱり大抵の場合視点、問題意識が違いすぎるような感触だ。量子情報からはなれて量子論の基礎的な所というと、後は測定のお話が一つの花形だろうけれど測定だけやっても意味がない。
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コメント
この記事へのコメント
京都議定書と30代,40代の転職
2008/09/04(木) 20:38:43 |Nameless|URL | #-[ 編集]
京都議定書とは、1997年に京都で開催された「気候変動枠組条約」に基づき開催された第3回締結国会議(別名、地球温暖化防止京都会議)で採択された議定書のことをいう http://odoretonakai.misterblackband.com/
キャリア・人材・企業情報
2008/10/06(月) 06:34:30 |Nameless|URL | #-[ 編集]
キャリア・人材・企業情報を探すなら http://www.tabayuya.jp/101438/101444/
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